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【物議】緊急速報 本当に適切だったのか ルール違反の可能性も 神奈川県知事「GWはがまんのウィーク」

ゴールデンウィークの初日である本日(5月2日)、10時頃に神奈川県民あてに知事である黒岩知事からETWS方式(Earthquick and Tsunami Warning System)でメッセージが配信されました。

ETWS方式とは、緊急速報・エリアメールと呼ばれ、緊急地震速報や避難に関する情報など一刻を争うための配信の仕組みである。

今回はこの配信について問題点はなかったのか筆者なりに考えていきたいと思います。

配信時間

今回のメッセージは10時に配信されました。起きている人も多いと思いますが連休の初日、寝ている人も少なからずいるはずです。

寝ているときに緊急速報の通知音がしたらそれは焦りますよね(汗💦

配信内容

配信内容は以下の通りです。

緊急速報
神奈川県知事 緊急メッセージ
GWはがまんのウィークです。
今日から大型連休後半の5連休。
ふるさとへの帰省をはじめ、家族や友人と観光やレジャーなどを楽しみ絶好の季節ですが、今年は違います。
今は神奈川に来ないでください。今は神奈川から出ないでください。
そして、今はできるだけ家にいてください。
外出自粛の徹底をお願いします。
神奈川県知事 黒岩 祐治
(神奈川県)

という内容です。特に目立ったことは言っておらず、テレビやインターネット上でもよく言っているような内容です。

正直これだけのために…と思う人はいるでしょう。

ルール違反の可能性も

キャリア4社が合同で出している「緊急メール 配信の手引き」の配信可能項目の17に以下のように記載されています。

新型インフルエンザ等対策 特別措置法に基づく感染防止のための外出自粛要請

とあり今回の配信も配信可能かと思われます。

しかし、その手引きの「5.配信可能項目に関する補足事項」には以下のように記載されています。

その対象地域において特措法第45条第1項に基づく外出 自粛要請を開始したとき、または当該要請を変更したときに、深夜/早朝を除く時間帯 に配信可能とします。
緊急速報メールは緊急性が高く直ちに配信すべき情報の配信にご利用ください。

注意事項には
・市区町村が配信する場合、配信内容については、都道府県知事の指示に基づき配信してください。
・配信頻度・内容によっては、住民が不要なメッセージと捉え、端末の受信設定をOFFにしてしまうことにより、実際の災害時に受信できず生命に関わる危険 にさらしてしまうことに繋がりかねません。 配信の際は十分ご留意ください。

問題としては、「自粛要請を開始したとき、または当該要請を変更したとき」とあり今回はそれに当たらない可能性があります。

ルール違反の可能性も否定できませんので問題はあります。

結局は設定をOFFにされてはいけない

結局としては、緊急速報の設定をOFFにされては意味がありません。

前項の注意事項の欄にありますが、実際の災害の際にOFFにされてしまっては生命に関わります。

配信にはしっかりと留意しなければなりません。

まとめ・今回を見習い適切な判断を

今回は「緊急速報 本当に適切だったのか」ということについて述べてきました。

GW中に旅行や観光という不要不急の外出をしている人のために配信されているのですが、本当に適切であったのか、OFFにされるという弊害を見据えてまで配信することなのか、今回のことを前提に各自治体には適切な判断をしていただきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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